Vジャンプ7月特大号付録&応募者全員サービスカードの効果考察記事第二弾は、新たな領域の除外計画を画策する氷獄なる龍、《氷獄龍トリシューラ》。
緩いけど重い素材指定。盤面に干渉できない効果等、気になる点はあるものの、このカード独自の強さはきっとある。世間的な評価は低いですが個人的にはかなり評価しているカードです。
Vジャンプ付録・応募者全員サービスカード全判明
Vジャンプ公式チャンネルにて、Vジャンプ7月特大号付録&誌上企画の応募者全員サービスのカードの効果が一挙公開されました。
それぞれの効果の詳細は動画または関連記事でご確認ください。今回は《氷獄龍トリシューラ》のターンなのでそちらの考察行ってみましょう!
氷獄龍トリシューラ
《氷獄龍トリシューラ》
融合・効果モンスター
星9/水属性/ドラゴン族/攻2700/守2000
カード名が異なるモンスター×3
このカードは自分の手札・フィールドのモンスターを素材とした融合召喚及び以下の方法でのみEXデッキから特殊召喚できる。
●自分フィールドの上記カードを除外した場合にEXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
(1):元々の種族がドラゴン族のモンスターのみを素材としてこのカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分のデッキ・相手のデッキの一番上・相手のEXデッキの順に確認してそれぞれ1枚ずつ除外する。このカード名のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
注目ポイント |
|
《龍の鏡》をはじめとした特殊融合の類は使えない調整
自分の手札・フィールドのモンスターしか素材にできないので、ドラゴン族融合の強みである《龍の鏡》や、《超融合》による相手モンスター吸収などの特殊な融合召喚札は使用不可能な調節を受けています。
ここら辺の有用なサポートに対応していないのは確かに気になるポイントです。しかし、出来たら出来たでそれはそれで新たな問題を生むので個人的にはこれで良いと思ってます。
重くて緩い素材指定
ビーストアイズ方式の効果外テキスト持ちという事で、うまくやれば3枚まで消費を抑える事が可能なカードです。しかし、この特殊召喚方法を使用する為には名前の異なるモンスター3体を盤面に用意する必要があり、効果発動まで視野に入れるとドラゴン族3体という条件まで帯びてきます。
フィールドに名前の異なるモンスターを悠々三体並べられるデッキなら素材指定も緩く超有能。その反面、そうじゃないデッキだと「融合」の使用が必要になるので4枚もカードを使って展開するカードになってしまう二面性。重くて緩いという見出しは正にここから来ています。
個人的には、名前が異なってさえいれば何でも【レベル9、水属性、攻2700/守2000】に変換できる部分を高く評価してはいますが、「超便利!汎用性の塊!環境待ったなし!」と無責任に言うつもりは微塵もありません。しかし、トークンやそれを経由したリンクモンスターなども普通に素材に使えてしまう事を考慮すると、軽視する程出し難くも弱くもないとは思ってます。
除外効果の強さについて考える
自分のデッキ・相手のデッキ・相手のエクストラデッキの三か所を除外する新たな力。結局はここがどれくらい強いかが一番大事な所です。
ぶっちゃけ、相手のデッキトップを除外するのはインクの染みみたいなものですが、それ以外の二つはかなり強いです。
相手のEXデッキのカードを任意に除外できるのは強い
《サモン・ソーサレス》、《ハリファイバー※デッキ次第》、《トロイメア》系等、ピン採用のリンクモンスターが多い現代遊戯王なら、任意のEXモンスターを除外されるのはかなりの痛手になりえます。
ほとんどが先行展開で使用するカードなので、先行1ターン目で炸裂させないと効力が薄いのは確かですが、無理なく狙えるなら積極的に狙って行っても良い位の強さはあるのではないでしょうか?
特に《サモン・ソーサレス》はピン採用が多い傾向ですし、分かり易い狙い目だと思います。
自分の任意のカードを除外できるのは強い
「なんで自分のデッキ除外しちゃうのさ…」と思った人もいるかも知れませんが、この効果はあれですね…《封印の黄金櫃》みたいな使い方が主な利点です。
自分のデッキ内の任意のカードを除外できるので、除外された場合の効果を持つカード(《ネクロフェイス》とか「不知火」とか)を除外して、起点やアドに繋げて行く事が可能です。
相手のデッキトップ除外はぶっちゃけ活用し辛いですが、こっちは想像以上に有用な効果です。まぁ、デッキトップ除外も《鳳翼の爆風》で戻したカードを狙い撃つとかできなくはないですけどね…。
《氷獄龍トリシューラ》との相性の良いカード
盤面に触れるカードではないので工夫は必要です
素材の割に盤面に触れない、圧力が弱いと言われているカードですが、先行1ターン目のEX除外は文句なしの強さなはず…。
自分のデッキ除外をギミック化することで、強さを最大化していくことが運用のカギ。脳死の強さではありませんが、工夫次第で強力な武器になる一枚だと思います。
この他にも、素材指定の緩いルートで展開出来るレベル9モンスターという事で、《真竜皇V.F.D》ルートを模索するとかもありかもです。